2024.08.10
今思うこと。【地震への備え】
こんにちは☀️
8月8日の地震、皆さまお怪我などなかったでしょうか?
特に日南方面にお住まいの方々は、怪我はなくとも店頭の商品落下や、家電・食器などの落下による後片付けに追われていることと思います。
命あってこそではありますが、心身のダメージは大きいですよね。
我が家は、ちょうど子どもとその友だちと「今から遊ぼう!」としているところでした。
小さな揺れから、だんだん強くなっていく揺れに対し、正直建物から離れる以外何もできませんでした。
なんなら、靴も履かずに外へ飛び出したため、足元は裸足。
あれだけ、地震の時はこうしよう!と心に決めていたはずなのに、ダメですね。
冷静で、的確な行動。
言葉で書くと簡単なのですが、とっても重要でその難しさを痛感したところです。
今回、宮崎市内は「震度5強」ということで、被害は少なかったように感じます。
M図で建築してくださっているお客さま、そして今打ち合わせ中のお客さま。
皆さま、ご無事とのこと連絡をいただき、心から安堵しました。
丈夫な家を建ててくれて、ありがとうございます!
中には、そんなお言葉をかけてくださったお客さまも何組かいらっしゃいました。
私自身は、
緻密な計算をして設計する建築士でもなく、
実際に手を動かし頭で考えながら形づくる大工でもありません。
でも、自分たちが信じ続けてきた「耐震と制震(又は免震)」。
それが実際に、大切なお客さまの財産や命を守るものなんだな、と。
お客さまのその言葉で、改めて気付かせていただきました。
嬉しいお言葉に感謝です。
もっともっと、耐震について皆さんに知っていただきたいと思っています。
M図で家を建てるとか、リノベをするとか、
そんなことではなくって、命を守るためのお話を発信していきたいと思っています。
耐震には、等級があります。
ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、等級は1〜3まで。
数字が大きいほど、耐震性能が高い家ということです。
家を建てる時に、「耐震等級1」をクリアすれば建築の許可はおります◎
上の図にもあるように、等級1は「最低限命を守れる耐震性」です。
私の記憶には鮮明に残っているのですが、あの「阪神淡路大震災」を受けて改正されました。
当時小学生だった私は、テレビから報道されたその光景に、現実とは思えないショックを覚えました。
直下型地震による縦揺れで、建物にも多くの被害をもたらしました。
改正された建築基準法(上図)による、耐震等級1では震度5〜6程度の地震が到来しても即時に倒壊せず、「逃げる時間」を確保することができると言われています。
つまり家の損壊を免れるということではなく、暮らす人の「命を守る」ための等級です。
あの震災から30年ほど。
未曾有の被害が出た、東日本大震災。
強い揺れが繰り返し到来した、熊本地震。
記憶にも新しい、石川県能登半島地震。
日本は地震大国だと言われていますが、自然の脅威に対し人はあまりに無力です。
でも、大きな地震のたびに人々は残った力を振り絞り、立ち上がり、復興を繰り返してきました。
私たちも、震災の経験を学ばせてもらい、その学びを生かすべきなのだと思っています。
私たちM図建築工房がつくる住まいは、耐震等級3としています。
リノベーションの場合も、同様です。耐震等級3(リノベーションの場合は評点で表されます)を目指します。
先ほどの図でいくと、
耐震等級1は不安だけど、等級2くらいでもいいんじゃない?
と感じられる方も少なくないと思うのですが…
等級1や2は、1回の地震に対して耐えられる建物を想定しています。
大きな地震というのは、余震でも震度5クラスのものが頻発するとされています。
そのため、私たちは等級1の1.5倍の耐震性能を持ち、繰り返しの地震にも強い建物をつくるために等級3を目指しています。
もっと細かいお話をすれば、
地震の揺れを吸収する「制震ダンパー」や、そもそもの耐震等級の計算方法の違いについてなど。
お伝えしたいことはたくさんあります。
暑苦しいほど、熱く熱くお話しできると思いますが、それはまた次回に。
今回は、初となる【南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)】が発表されました。
いくら耐震等級3の家であっても、地震や津波の脅威が完全に拭い切れるわけではありません。
いつ来るのか分からない、巨大地震。
でも、いつその日が来たとしても取るべき行動は至ってシンプルなはず。
*日頃から準備を怠らないこと
-非常用持ち出し袋の中身確認、ストックの確認など。
-家族や大切な人と、避難場所を決めておくこと。
私は、子どもには
小学校で震災に遭っても、先生の言うことをよく聞いてみんなと一緒に待ってて。
車で迎えに行けないかもしれないし、津波が来たら落ち着くまで動けないから、もしかしたらすぐ迎えに行けないかもしれない。
でも絶対に迎えに行くから、気持ちを強く持って信じて待ってて。
と、呪文のように何度も何度も言っています。
泣き虫で心配性の息子がパニックにならないように、本当に何度も唱えています。
*震災後にも冷静に動くこと
-火の元の確認、持ち出し袋を持って高台へ逃げる。
-ラジオやスマホなどで情報を収集する。
事前の心構えや準備は、どうにかできそうですが、後者が不安です。
有事の際の「冷静」が一番難しいですよね。
もちろん何も起こっていない今の段階から、過剰に不安がることも良くないのですが、できることを一つずつやっていきたいと思います。
そして、一人でも多くの方へ「耐震」や「制震・免震」のことをお伝えしていきたいと思っています。
今お家をお持ちの方も、リノベーションはハードルが高いなと思っていらっしゃる方も、「部分耐震」という方法もあります。
ぜひ改めて、そういったお話をする場を設けさせていただきますので、
ご興味のある方は、お気軽にお声がけください☺️
それでは、皆さまどうぞお気をつけてお過ごしください。